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調査研究委員会議事概要(案)」について確認が行われ、了承された。
4.資料8−2−3「システム設計の資料」1.空気室の形状・材質、2.考え方のフローについて近藤専門委員が説明を行い、以下の質疑が交わされた。
(1)SUS316はどういった材料が。
 ・当社のラジオブイで使用している。クロムが18%、ニッケルが8%、18−8ステンレスにモリブデンを追加し、耐食性を高めた材料である。
(2)それにフッ素樹脂加工をするのか。
 ・フッ素樹脂は耐候性の高い塗装材である。ステンレスに焼付塗装をすることにより、さらに耐候性を高める。
(3)ステンレスは塗装すると電蝕する。もしフッ素樹脂のコーティングをするならば、波の飛沫帯以外の所もした方がいい。
 ・腐食対策はもう少し注意した方がいい。
(4)資料では、堤防の法線に平行な方向に作用する力は進行波を仮定している。強度計算する場合、圧力的な力(合田式)とモリソン的な力の両方でチェックした方がいい。
(5)衝撃的な空気圧力はρCVの計算でいいが、その後空気室が密閉されて海水が上昇する時の、空気が圧縮される際の圧力を計算する必要がある。
 ・下から突き上げる力については再検討した方がいい。
5.資料8−2−3「システム設計の資料」3.事例の選定について、海上保安庁今井主任から説明が行われ、以下の質疑が交わされた。
(1)D型はMD型と同じか。
 ・地上部分については同じである。
(2)どの様な意図で場所を選定したのか。
 ・ある程度実現可能な場所ということで、かつ消波堤がなく交通が便利な所を優先して選んだ。
6.資料8−2−3「システム設計の資料」4.個別事例での計算について、近藤専門委員から説明が行われ、以下の質疑が交わされた。
(1)設計波高が低い千葉港、串本港では空気室が1〜2個であり、設計波高が高い根占港では5個使用しているのは何故か。
 ・根占港は設計波高は高いが、設置場所が湾内にあるため通常の波高が低くなっているためである。
(2)根占港は空気室5台、発電装置合計25台が必要であり、建設費がかなりかかることが想定されるため、選定場所としては適当ではないと思われる。(海上保安庁)
(3)根占港は経済面から考えると、別の方法が考えられるか。(委員長)
 ・太陽電池等地の電源とのコスト比較も行って選定することとなるので、その他の電源の方が有利という結果が出ると思われる。(海上保安庁)
(4)今回の委員会の内容にコスト計算を含むか。
 ・設計方法が固まれば、参考としてコストも分かるとよい。
(5)串本港の場合、空気室が2個必要としているが、発電装置台数を増して1個にまとめられないか。

 

 

 

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